IP電話の音声品質が低いって本当?音声品質の良いサービスを選ぶには
「IP電話は音声品質が低く、電話としては使いにくい。」という話を耳にしたことはありませんか?
プライベートな電話であればまだしも、ビジネスで利用する電話の音声品質が低かったり、通話途中で何回も通話が切れるようなことがあると、仕事に支障が出ます。
みなさんもスマートフォンで利用している SNS などの通話ツールで、「相手の声がよく聞こえにくい」、「通話が途中で切れてしまった」といった経験があるのではないでしょうか。
しかしそれはIP電話の通話品質が悪いから、ではありません。
実はIP電話でも通話品質が安定して良いものと、状況によって悪いものがあるんです。
そこで今回は、IP電話の通話品質の仕組みについて理解することで、サービスを選べるようにご紹介していきたいと思います。
音声通話とデータ通信
音声通話
会社にあるビジネスフォンや、家庭にある固定電話、携帯電話やスマートフォンで指定した番号を呼び出し会話する行為を「通話」と呼びます。
音声通話は回線交換方式という方式が使われています。
電話をかけた人と受けた人を、専用の線で接続するようなイメージです。
通話中は回線が独占されるので、他の人から電話がかかってきても繋がらなくなります(いわゆる通話中)。
このような仕組みは同時に大量の人が通話をすると回線が足りなくなるため、通話ができないという状況が発生することがあります。
データ通信
スマートフォンやパソコンなどで動画を視聴、SNSなどでチャットをする行為を「データ通信」と呼びます。
データ通信はパケット交換方式が使われています。
パケット交換方式とは「パケット(小包)」のようにデータを小さなサイズに分割して相手に送信することです。
データサイズが小さいため、回線を占有することなく1つの回線で複数のデータを通信させることができます。
このような仕組みは同時に大量の人が接続していても通信可能である場合が多いですが、通信速度が低下する場合もあります。
IP電話で使われている通話・通信方式
IP電話はインターネットを用いて電話をかけられます。
みなさんがスマートフォンで利用しているSNSなどの通話ツールは、ほぼパケット交換方式でインターネット同じデータ通信で行われています。
インターネットの回線が低速であったりすると音声品質が低下し、通話が切れてしまうことがあります。
ただ、ビジネス用途で利用するIP電話サービスの中には、パケット交換方式ではなく、回線交換方式を用いたサービスもあります。
この回線交換方式でサービス提供している方が音声通話の品質は高いため、サービスを選ぶ時には是非参考にしてください。
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「050」IP電話アプリでの音声品質を比較
最近では、個人の携帯電話にアプリを入れることにより、個人の電話番号とは別に「050」の電話番号を付与しIP電話を利用できるサービスが提供されています。
1台の携帯電話で個人用の電話番号と会社用の電話番号を使い分けることを「BYOD(Bring Your Own Device)」といい、新しくデバイスを購入する必要もなく、通話費を個人と法人で分けられます。
ただ、ビジネスで利用するとなると、みなさん当然通話品質が気になるはず。
そこで代表的なサービス提供会社を音声通話かデータ通信かで比較したいと思います。
サービス名 |
モバイルチョイス 050 |
050plus |
SUBLINE(ビジネ スプラン) |
提供事業者 |
楽天コミュニケーションズ |
NTTコミュニケーションズ |
インターパーク |
通話方式 |
音声通話 |
データ通信 |
データ通信 |
2023年3月現在で、「050」IP電話アプリの中で、音声通話でサービス提供しているのは「モバイルチョイス050」です。
音声品質を担保しながら、会社用の携帯電話を用意することなく、個人と会社の料金を分割できるため、利用するユーザーが増えてきています。
- 「社用の携帯電話端末を用意するのはコストがかかるので手を出せない」
- 「社用の携帯電話はあるが管理やメンテナンスコストを減らしたい」
といったご要望がある方は、トライアルでのご利用も可能ですので、是非一度お問合せください。